年金制度のしくみ

企業年金とは

企業が主体となって運営する退職金制度で、従業員の福利厚生のために公的年金とは別の独自給付を行います。
掛け金は企業負担で、基金加入3年以上15年未満の方には一時金を15年以上の加入者は年金か一時金のいずれかを選択可能です。
企業年金の種類


○ 企業年金制度には3つの種類が存在します。

1.厚生年金基金
厚生労働省の認可を受けて法人を設立し、国の厚生年金保険の一部を代行して運用するとともに基金の独自の上乗せをして給付する制度です。

2.確定給付企業年金
加入期間や給与等に基づいて従業員が将来受け取る給付額が約束されている制度です。

3.確定拠出企業年金
企業が負担する金額が決められており、加入者が自分で資産運用を行い、その結果によって受けられる年金額が決まる制度です。(企業側の負担経験)

年金の種類


私たちが受給できる「年金」には、大きく分けて3つの種類があります。

1階部分・・・全国民共通の年金制度である「国民年金」。(国内に住む20~60歳未満の人が加入)
2階部分・・・会社員、公務員、サラリーマンの年金制度である「厚生年金」。
3階部分・・・会社・団体独自の年金制度である「企業年金」、
       公務員独自の年金制度である「年金払い退職給付」。


会社員の方は、国民年金と、厚生年金保険に同時に加入しています。
年金を受け取る年齢になったときには、「国民年金」、「厚生年金」をそれぞれ受給します。
さらに、企業金基金に加入している方は、国の年金とは別に年金を受け取ることができます。
このように私たちの年金は3階建てのしくみで構成されています。
年金制度のしくみ

給付の違い


給付の違い

※iDeCo(個人型確定拠出年金)とは
確定拠出年金法に基づいて実施されている、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金の1つです。 2017年1月から適用範囲が拡大され、自営業者も含め公務員や会社員も加入できる個人型の年金(退職金)制度で、掛金がすべて所得控除の対象となるお得な制度です。
・20歳以上60歳未満の方が加入できます。
・資産運用は個人で行います。
・受け取れる年齢は原則60歳からとなり、60歳から受けるためには10年以上の加入者期間が必要です。
・加入の手続きは金融機関等(運用管理機関)で行います。